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こそこそと出て来てみました。
近況とは言い難いくらい長いスパンでの出来事ですが、どうでもいいことから並べてみます。
・髪を30センチ切りました。
・身体を絞って体脂肪率10%台になりました。
・ロードは前には進むようになりました。ギアチェンジも何とか。(まだ時々転びます)
・ジョジョの5部、今になってちょっと嵌りそう。チームブチャラティみんな可愛過ぎない?(←チーム好き)
・今になってジョジョSSをダウンロードして始めてみた。(毎日DIO様の最高にハイッてやつだ!が子安ボイスで聞けて飛べる…)
・コアストレッチというものに通ってみてますが、予想以上に素晴らしい成果が。
・今年もフィギュア一生懸命見て応援してます!次、全日本頑張って宇野くん!
・全日本と言えば大輔!高橋大輔!!(…それが?)
・女子バレーの中田久美監督を初めて生で見て圧倒されたというか感動した。でも怖かった。(髪の色ちょっと真似したい。あれ白髪染めなんだって!)
・東京2020のボランティアに応募しようか未だに悩んでいる。(でも参加したい!)
・諸事情によりG13に行けなくてもんどりうってる!(まさに今日から大阪2days!行きたかった行きたかったクソー!)
・ここ半年、八戒が脳内にお住まいになっている。
…そんな他愛も無い毎日を過ごしておりました。現在進行形のものが殆どですが、最後のひとつについてちょっとだけ。
今月末の冬コミで、8年振りにゆずさんとの合同誌BUZZ GAMERの四作目を出す事になりました。
一作目からはなんと10年経っていて私の中にもゆずさんの中にもBUZZの六人が生きていてくれた事に感動しかないんですが、感動と同時に10年もの月日があっという間過ぎて戦いてもいます。
合同誌のタイトルは『BUZZ GAMER BEYOND』前半小説後半漫画となっています。
小説部分のサンプル、pixivでも見て頂けますが、このブログの下記BEYONDの文字をクリックして頂いても読めます。内容はどちらも同じです!





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冬コミ新刊(合同誌:MindGame×加藤座)


『BUZZ GAMER BEYOND』A5版/68P/¥700-



ーーーーーーーーーーーーーーー


僕はウサギちゃん。


…な訳あるか。僕は猪八戒です。


先だって大学を無事に卒業し、社会人として夜に出た訳ですが、あ、世に出るの字間違いではありません夜で正解。ビジネスマンとして通勤電車に揺られる規則正しい生活ではなく、あえて夜に出ることを選んだ僕ですが、だからと言って夜の蝶として華々しくデビューした事実はありませんので悪しからず。
光当たれば影が出来るのは物の理です。太陽が燃え続ける限り地球が回り続ける限り光と影は背中合わせ。何が言いたいかと言うと、陽の当たる希望に満ちた明るい世界には必ず影がありそこには闇の世界が存在するという事です。かく言う僕にも裏と表の顔があるのです。格好良いでしょう。何となく。
職業、バズ・ゲーマー。
ゲーマーと言ってもいわゆるプレーヤーとは異なります。ゲームの中の人、というと分かりやすいでしょうか。大人の裏社会には実際の人間をキャラクターとして戦わせて生死不問で実益を奪い合うという、闇を凝縮したような実に楽しい糞ゲーが存在するのです。日の当たる表舞台で生きている方々にはとんと無縁なお話ですし信じ難いかも知れませんが。
それがバズ・ゲーム。
これがただの架空の対戦ゲームではない証拠に、まず実在するスポンサー企業(超大手の場合が多い)が付いています。そしてスポンサー自体がプレーヤーとしてキャラクターを選び戦わせ、勝利した暁には報酬として有益な高度機密事項を入手出来るという仕組みで、何だそんなの盗めば済む話じゃないかと思われるかも知れませんが、それがそう単純な話でもありません。このバズ・ゲームとは対戦型ゲームであると同時に大いなる博戯でもあるからです。
情報化社会が進化した今、機密事項に果たしてどれだけの価値があるのか。そういう常識的な考えはこの際高い高い棚に上げて仕舞いましょう。このゲームの価値はむしろ博戯であるという点にのみあるのです。
ベットするのは企業そのものであったり個人的な趣味として参加する大富豪や大地主。聞く所に寄れば相当な大金が動いているらしいです。胡散臭さここに極まれり。
ですがその大金の一部が、対戦ゲームのキャラクターにも還元されるとなれば少々見方が変わってきます。
勝利したチームに支払われる報奨金は、トーナメントで勝ち進む度に倍付け。倍付けとは。そう思った貴方に分かりやすく噛み砕くと、一戦目の勝利報酬が一万円だった場合、五戦で十六万、十戦で五百二十万、十三戦で四千九十六万、十五戦勝ち抜くと一億超になるのです。
いずれも参加費ではなくあくまで勝利者への報奨です。負けたら、終わり。稀に人生というゲームを終える方もいらっしゃるということを付け加えさせて頂きますね。
トーナメント方式のガチンコチームバトルは三人対三人で行います。ホームチームが機密事項のインプットされたディスクを所持しアウェイチームがそれを制限時間内に奪取するというもの。ディスクってあれですよ、DVDやBDと同じ円盤形のあれです。そこに機密事項を保存するとか、このアナログ感がたまりません。
手段を問わず生死不問でバトルに出て来るキャラクター達は年齢性別前職現職等あらゆる制限を受けるものではありませんが、一応、スポンサーの面通しを受けて選ばれた強者である場合が殆どなので一癖も二癖もある輩の集まりと考えて頂いて間違いないでしょう。無論、僕たちも例外ではありません。
僕は、バズ・ゲームにエントリーしているチームAAAの頭脳にして参謀。かつ需要な治癒系戦闘要員です。
ちなみに、もはやどちらが表でも裏でも構わないのですが、相反する表舞台での世を忍ぶ仮の姿は個人トレーダー。そこそこ優秀です。まあ、そこそこ。


「八戒、眉間に皺寄せてどーしたよ?」
「あ、悟浄」
「まぁた損失でも出した?」
どうやら僕は随分と思考に沈んでいたらしい。いつの間にやって来たのか、悟浄が夕方の経済ニュース番組を付けたまま動かずに居る僕の顔を覗き込んで来た。そうそう、今日は晩ご飯を一緒に食べる約束をしていたのだった。まずい、まだ何の仕込みもしていない、というか何作ろうかと考える前にこっちを片付けてしまわなければ。
「違いますよ。…これ」
僕の手には一通の封書。趣味の悪い金の縁取りの中からインヴィテーション、という横文字がこちらを睨みつけている。
「これ、多分、あれだと思うんですよ」
「あれ?」
「ええ、あれです」
「どれ?」
その時だった。見飽きる事が無いくらいに特徴のないアナウンサーがいつもの仏頂面で読み上げたニュースが耳に入ってきた。
『さて、ここでひとつ、経済界からの明るいニュースをお伝えします。この度、桃源財閥が所有する豪華客船ブラスト号が同グループ会社の運営によりこの春から就航すると発表されました。それを記念して就航披露パーティークルーズが各界からの著名人学識者を多数を招待して……』
手元の封書を開封しながら何となく聞き覚えの在る単語に気を取られて画面に目を向けるとそこには見知った顔写真が写されていて。
「…やっぱり。どうして嫌な予感程当たるんでしょうね」
「ナニ? 何なの? 全然わかんねぇんだけど?」
僕がテレビ画面を手にした封書で指すと、悟浄も映し出された人物を見て目を見開いた。
「金蝉…?」
「ですねぇ」
「…は? 何でこいつが? っていうかあの金蝉?」
「そうですね、あの金蝉です。あの人、実は桃源財閥の御曹司だったんですよ。元皇族の末裔と聞いてましたが、嘘ではないにしてもとんだ食わせ物でした。っていうか、プレス発表と同時に招待状が届くって、話が出来過ぎてて何だか笑っちゃいますよね」
「…八戒。俺がいろいろと置き去りにされてるの分かってる?」
封書の中から出て来たのは想像通りニュースになっていた就航記念披露パーティへの招待状だった。
僕たちは各界の著名人でも無ければ学識者でも有名人でもないただの一般ピープルだ。それも割とこういった華やかな世界とは縁遠い方であるし、主催側の金蝉とは実は少なからず因縁があるけれども、祝宴に招待されるような間柄では決してない。ならばこの招待状には考えうる限りたったひとつの可能性しか無いではないか。
そしてその可能性は、同封されていたもう一通の書面に寄って確定事項となったのだ。
『おはようチームAAAの諸君。
同封されたパーティの招待状はご覧頂けただろうか。もう想像に難いだろうがこれはバズ・ゲームへの招待状も兼ねている。招待状兼強制召喚状と思ってくれていい。
そこで君たちの使命だが、今回アウェイとしてディスクを奪取して貰いたい。例によって諸君等が捕らえられあるいは殺されても当局は一切感知しないからそのつもりで。
なお、この手紙は自動的に消滅する。成功を祈る!』
悟浄と二人で覗き込んだその文面。これで悟浄にも話は通じただろう。
「スパイ大作戦みたいだな」
いやいや今時そこはミッション・インポッシブルじゃないですかね、とは言わずに置く。取りあえず。
「手紙が消滅するわけないじゃないですか…、出来るものならしてみろって話です、…色々繋がりました?」
「んー、まあ、多分?」
多分と言いながら悟浄が現状を把握しただろう事は分かる。察しは良い方だ悟浄も僕も。伊達に長い事付き合っては居ないし、付き合いと言ってもいわゆる、何と言うか、
「おい」
「はい?」
「これ」
僕の思考をぶった切った悟浄が書面を指差している。全く察しがいいにも程があって時々怖いくらいだがそんな事に気を揉んでいる場合でもなかった。今の今まで二人で覗き込んでいた書面の文字がうっすらと消えかかっているのだ。
「……え?」
「自動的に消滅しそうじゃね? コレ」


(後略)

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